はじめまして。
フリースクール「夢を叶える小鳥」代表のいちきです。

 

現代社会では、価値観や生き方の多様性がこれまで以上に求められるようになってきました。性別や年齢、特性や能力、働き方や学び方、進路、趣味やライフスタイルに至るまで、「こうあるべき」という一つの正解ではなく、自分に合った形を選択できる社会へと、少しずつ移り変わっています。

 

社会の変化は非常に速く、これまで当たり前とされてきた進路やキャリアの形が、すべての人にとって正解とは限らなくなっています。たとえば、10代で起業する人もいれば、30代・40代で学び直しを始める人もいます。副業で新しい働き方に挑戦する人、育児と仕事を両立するために在宅勤務を選ぶ人、時短勤務で自分のペースを大切にする人など、キャリアの形は本当に多様です。

一直線に進むことだけが成功ではありません。立ち止まったり遠回りしたり、何度も考え直しながら自分なりの道を見つけていくことも、大切な生き方の一つとして受け止められるようになってきました。

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しかし、学校の現場では今も「同じ年齢なら同じことができるはず」「みんなと同じペースで進むのが当たり前」といった価値観が色濃く残っています。学年やクラスという枠組みの中での一斉授業では、理解のスピードや表現の仕方の違いが、時に「できる・できない」という形で可視化されてしまうことも少なくありません。

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その結果、授業についていけないと感じたり、友だちとの関係に悩んだり、先生との関わりに不安を抱えることで、学校に行きづらさを感じることもあります。本当は一生懸命頑張っているのに、結果だけで評価され、「自分はダメなのではないか」と自信を失ってしまうこともあります。また、周囲と比較するなかで「進学できるだろうか」「就職してうまくやっていけるだろうか」と将来への不安を抱えることも少なくありません。

 

私は学校そのものを否定したいわけではありません。学校には、集団の中で学ぶことや、人と関わる力を育むことなど大切な役割があります。ただ、一つの枠に当てはめるのではなく、一人ひとりが自分に合った学び方や居場所を選べることが、これからの時代にはより一層必要だと感じています。

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海外の北欧諸国やカナダ、オーストラリアの一部の学校では、生徒一人ひとりの興味・関心や学習スタイルに合わせた柔軟なカリキュラムが取り入れられています。プロジェクト型学習や探究型学習を通して、自ら問いを立て、考え、表現する力を育むとともに、評価方法も一人ひとりの成長過程を大切にする仕組みが整えられています。

 

こうした教育の在り方に触れ、「学びにはもっと多様な選択肢があっていい」と強く感じたことが、フリースクール「夢を叶える小鳥」を開校した原点です。

 

新しい一歩を踏み出すことは、誰にとっても不安や緊張を伴います。大きな勇気が必要なこともあるでしょう。しかし、その一歩の先には、これまで気づかなかった自分の強みや可能性、新しい出会い、そして広い世界が待っているかもしれません。

正解を急ぐのではなく、迷いながら、試しながら、小さな一歩から自分らしい学びの形を見つけていく場所――それが「夢を叶える小鳥」です。

 

ここに来たことで、「自分にはできることがある」「自分のペースでいいんだ」と感じてもらえる。そんな日々を、一緒に作っていきたいと思っています。

探究コーチ一同、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。